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朝倉涼子の言葉に共感できるようになった自分がいた

自分は「やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい」という言葉が好きだ。
この格言のオリジナルがどこなのかは知らない。
しかし、ぼく自身がこの言葉を知ったのは、「涼宮ハルヒの憂鬱」の朝倉涼子の言葉だった。

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

(憂鬱ではなく、朝倉涼子が表紙になっている消失をあえて選びました。)

あるとき、この言葉に思いを馳せる機会に巡り合った。
そんなときに、ふと改めてこのシーンを読み返そうと思い立ったのだった。

すると、思わぬ発見があった。

というのも、朝倉涼子の言葉に共感できてしまったのだ。

中学生だった頃の僕は、間違いなくキョンに感情を移入していた。
当時は朝倉涼子の一連のセリフにピンと来ることはなかった。

けれども、いまの僕は朝倉涼子が抱えていた閉塞感がなんとなくわかるような気がしたのだ。
というのも、この朝倉涼子が紡ぐ言葉が、僕が社会に対して感じているモノと同じだったからだ。

「じゃあさあ、たとえ話なんだけれど、現状を維持するまではジリ貧になることはわかっているけど、どうすれば良い方向に向かうことが出来るのか解らないとき。あなたならどうする?」
(中略)
「とりあえず何でもいいから変えてみようと思うんじゃない? どうせ今のままでは何も変わらないんだし」
(中略)
「でもね、上の方にいる人は頭が固くて、急な変化にはついていけないの。でも現場はそうもしてられない。手をつかねていたらどんどん良くないことになりそうだから。だったらもう現場の独断で強硬に変革を進めちゃってもいいわよね?」
谷川 流 『涼宮ハルヒの憂鬱』 角川書店 [角川スニーカー文庫] 2003年

過去に読んだ本を読み返すことで「自身の趣味趣向の変化に気がつけること」に気がついた。
完全に不意打ちだっただけに、まさに『発見』だなと思った。

なんとなく、人生における楽しみが一つだけ増えた気がする。

せっかくなので、これを機に「涼宮ハルヒ」シリーズをすべて読み返したい。