SKYROCKETING WORK!

日常のエントロピーを上げてくぞ🚀

NAISTに入学してからもうすぐ3ヶ月が過ぎます。

このエントリは社会人学生 Advent Calendar 2019 - Adventarの22日目の記事です!

自分は今年の9月末に退職をして10月からNAISTで修士課程に在籍して自然言語処理をやっている元社会人学生です。
本エントリでは1クォータが過ぎての感想です。

NAISTでの生活はどうか、講義や研究はどうなのかみたいな、特に聞かれてもいない「元気にやってますか?」への解答を語ります。
会社をやめて修士課程に入ろうかと考えている人の参考になったら良いなと思います。

ちょっとポエミーな文章になっていますので、ご注意を。

ここまでのあらすじ

入学数日後に書いた意気込みと合格体験記、退職エントリの入り混じったポエムです。
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NAISTで過ごして1ヶ月が経ち、興奮冷めやらぬまま書いた近況報告です。
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本題

約3ヶ月を振り返ってみてどうだったか。

引き続き、入ってよかったなと思っています。
1mmも後悔の感情が湧くことなく、本当に楽しく過ごしています。
むしろ、もっと早く入りたかったなという気持ちでいっぱい。

けれども、これは3年間のWeb Developer経験があったからこその感情でもあると思っているので、縁だと思うことにしてます。

講義が始まってから急激に忙しくなり、目の前の調査や勉強をやり遂げるのに必死になっていた気がします。
特にクォーターの後半に入ると、レポートの量が増えたり、講義の内容と課題の内容も難しくなったり、試験対策がはじまったりと非常に慌ただしい毎日でした。
この1クォーターはマラソン大会であっぷあっぷしながらなんとか走り抜けたような感じです。

忙しすぎて研究室にひたすらこもってた時期のツイート

しかし、振り返ってみると「もう3ヶ月が経ってしまったのか...。」という気持ちと、「まだ3ヶ月しか経ってなかったのか。」という驚きが入り混じった複雑な感情が渦巻いてることに気が付きました。
前者の焦燥感のような気持ちは、「これが3回続くだけで1年が終わってしまうのか。」という不安です。
本当に研究成果が出せるのだろうか、卒業後に自分が進みたい道に進めるのだろうかという不穏な気持ちが渦巻いています。

一方で、後者の驚きというのはたった3ヶ月で自然言語処理や機械学習、その周辺分野の知識を現在の状態までキャッチアップ出来たことに対する期待感です。
おそらく、これは独学で続けていたら成し得なかったことだろうと思っているからです。

そこで1クォーターが終わったいま感じている大学院に入学して「よかったこと」と「不安に思っていること」を綴りたいと思います。

良かったと感じたこと

働いているとき以上に知識の拡張をできている実感がある

講義や研究、そして環境、それに捧げることのできる時間のおかげもあってか、働いているとき以上に知識の拡張をできていると感じています。
自分はCSを専攻してきていないのもあってか、講義を受けるだけでもはじめて知る知識が多く、また講義の課題を通して「はじめて○○を実装してみた」といったこともあり、刺激的な毎日をを送っています。*1

そして、なんといっても研究をするために専門領域の学習や調査にひたすら時間を注ぐことができるのが大きいです...!
というのも、先行研究を読みすすめると自分が全く知らない要素技術に出会う機会が非常に多いです。 *2
それにぶつかるたびに、内容を理解しようと要素技術に関してググったり本を参照したりして必死にキャッチアップするといったことを繰り返してきました。
そのおかげもあってか、わからなかったことがわかるようになっていることに気がつく機会が増えたり、「あ、これはXXXで知った内容だ!」と気がつく機会があったり、学習したことが知識がしっかりと積み重なってるんだなぁという実感が湧くようになってきました。

3ヶ月という短期間で、これを実感できたのは注ぐことのできる時間いざとなったら相談できる研究室の環境のおかげだろうと感じています。

刺激を受ける環境に身を置くことができる

研究室とはすごいもので、その専門領域に関して非常に詳しく濃い方々が近くに集まっているんですよね。
そして、そんな場所で皆がその領域で新しい貢献を生み出そうと毎日研究を進めていて、ときには相談をしあったり、ときには切磋琢磨をしあえる環境なのです。
刺激を受けないわけないですよね...!

不安になっていること

後悔は特にないのですが、不安がないかと言われたら少しはあります。
大別したら2つ。

  • お金の話
  • 時間の話
お金の話

仕事を辞めて学生になっているので、もちろんお金は不安です。
現在でも週に数時間程度のリモートワークをして収入を得ておりますが、働いていた当時に比べれば収入はとても減ってしまっています。
そこに加えて、大学の学費などが積み重なってくることを考えると、覚悟はしていたもののどうしても不安感は拭えません。

また、博士課程にも進学するとなれば、これはより悩ましい問題になるんだろうなと考えています...。
数億円とか降ってこないかな...。

時間の話

これは進路に関わった話です。
実際に大学院に入ってみて、すごく楽しい毎日を送っています。
まだ調査の段階であって具体的な進捗が出ているわけではないのですが、この分野の研究をすることに楽しみを覚えています。
それもあってか、博士課程を少しずつ考えるようになってきました。

けれども、先にあるような収入の問題を考えると学振を狙うか給与のいただける研究室(基本的には海外...?)にいかねばならないなぁと考えています。
そのためには、研究の成果を出す必要がありますし、GPAのために良い成績を取らねばなりませんし、もっと英語を使えるようにしなければならないといった数々の課題を抱えております...。
それもあってから、最近はよく「時間が足りないなぁ...。」と思うことが非常に多くなりました。

なんにせよ、すべては努力と計画、工夫で解決せねばなぁと思っており、目標のための計画を立てつつ毎日の行動を最適化して1分1秒を大切に過ごしていこうと思います。

やっていき

ちなみに、研究としてはこの分野で頑張っていくつもりです。

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気になることやらなにかあれば、@otakumesiまで連絡をどうぞ。
研究の話でも学校やNAISTの入試の相談でも、気軽に話しかけてください!

*1:例えば、因子分析や線形動的システムをnumpyだけで実装したのははじめての経験でした。

*2:投稿されてる論文はなんにせよ新規性のある提案をしようとしているのだから当然といえば当然である。